お伽噺に出てきそうな可愛らしいブルージュの町におばあちゃまがやっている小さなチョコレート屋さんがある。小さな玄関扉を開け、地下へ続く階段を降りると、小柄で優しい眼差しのおばあちゃまがお出迎えしてくれた。
一緒に居た私の姉はおばあちゃまとお話をしている。なにやら私について話しているようだ。
「あなた、Parisから来た日本人でしょう?」とおばあちゃまは私に言った。
何も話してないのにどうして分かったんだろう。
ここはお伽噺の国で、おばあちゃまは魔法使いなのかしら。不思議な話が大好きな私はしばし空想に浸っていた。よくよく話してみると昔、Parisに住んでいた私にそっくりな日本人が時々このチョコレート屋さんへ遊びにきていたそうだ。なぁ〜んだ。
私に似てる人、結構多いみたい。よく人から「○○で見掛けたよ!」と言われるがそれは私ではございません!