Mademoiselle Shinobu

渡邊しのぶのブログ
  第4回目となる ☘マスキング液ペンタイプ☘ の謎もいよいよ終盤に入りました。今回はもう少し踏み込んでお伝えしていきますね。マスキング液を初めて耳にした方は「こういうものがあるのね」程度に軽く流して頂いて結構ですよ。         ? マスキング液はすぐに剥がしたほうが良いですか? →はい、出来ればその日のうちに剥がすよう心掛けて下さい。(メーカーによって違いますが、最長でも10日以内に剥がすよう指示が出ています)。   ?何故すぐに剥がしたほうが良いのですか? →①ゴムが劣化して剥がれにくくなる。②紙を傷める。③紙や下地が黄ばむ等の理由からです。   ?どのような紙がおすすめですか? →ドーサの利いた《はじきの強い水彩紙》がおすすめです。吸い込みの強い紙ではマスキング液を剥がす際に紙まで破れてしまいます。どのメーカーのマスキング液を使うかでも違いますが、表面を指でこすって毛羽立つような紙では失敗する事が多いです。   ?ボトルタイプとペンタイプの違いはなんですか? →①ボトルタイプでは筆を使う必要があり、手入れや洗浄を怠ると筆が使えなくなります。また、描いているそばから乾くので筆についたマスキング液を取り除きながら描く必要があります ②ペンタイプでは比較的、均一な線が描ける為使い易いと言えます ③ペンタイプには乾きにくくする成分が沢山入っている為、乾く前に紙に染み込み、剥がれにくくなる事もあります   ?マスキング液を剥がす際の注意点はありますか?  →①指で剥がす際、水分や油のついていない状態で行いましょう。 ②消しゴムで剥がす際、あまり強くこすると紙も一緒に破けます。消しゴムでこすった部分だけ絵の具が薄くなる事もあります。   ?天然ラテックスとは何ですか? →天然ゴムの樹液から採取した成分   ?成分のゴム・ラテックスとは何ですか?アラビアガムを使っているのでしょうか? →①アラビアガムではありません ②ラテックス=乳濁液(ミルク状)のこと ③ゴム・ラテックス→乳濁液状の天然ゴム   ?なぜ早目に使い切る必要があるのでしょうか? →天然ゴムをアンモニアで可溶化している為、アンモニアが揮散すると固まって使用できなくなるからです。しっかり密閉すれば長持ちしますが、早目の使用をおすすめします(ホルベイン社)   ?ペン先がマスキング液で固まったらどうすれば良いですか? →どのメーカーでもマスキング液は固まるものですので、使用ごとにぬるま湯か水洗いをして下さい。口がチューブになっているタイプは細い針でつついたほうが良いです。   ?液全体が固まっていますが、使えますか? →いいえ、一旦固まったものは使えません。購入してすぐにこの状態でしたら、購入先で取り替えて頂きましょう   ?インク、水彩絵の具、ガッシュ以外の絵の具は使えますか? →その他の画材ではマスキングの効果が出にくいです。マスキング液の性質を侵すことがある為、とくに油絵の具は使用しないで下さい。(ぺベオ社) マスキング液の事が少しは伝わったでしょうか?興味のない方にとっては長過ぎたかもしれませんね。私は長年、マスキング液で山ほど失敗したので上手くいく方法をお伝えしたかったのです。ちなみにマーカータイプはPébéo社が初めて作ったそうです。マスキング液について、各メーカーに色々と問い合わせた情報ですので、大いに利用して下さいね?
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  皆さまこんにちは。本日もアートの時間へようこそ???   前回からの続きになりますが、《マスキング液ペンタイプ》の太さについて今日は迫ってまいります。 ✢ マスキング液を塗布(完全に乾いたところ) ✢   ✢ 上から水彩絵の具を塗る ✢ Schmincke社とHolbeinのW469 ペンタイプは液がたっぷり出るので表面が盛り上がります。その為マスキングした内側に絵の具の水分が溜まり、その部分だけ色が濃くなります。   ✢ マスキング液を剥がし完成 ✢ 【Pébéo】細 【Holbein ボールペンタイプ】中 【Holbein ペンタイプ】太 【Schmincke】太 私は細い線を描く事が多いので、コントロールのしやすさではpébéo社に軍配があがりました。細いほうが良いか太いほうが良いかは、画風や好みの問題ですのでお気に入りを探してみて下さいね。   取り扱いや成分について興味のある方は次号をご覧になるとより深く理解できると思います。それでは また?      
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本日も ☘マスキング液☘ の続きですが、使い方等を見てゆきましょう 先ずはじめに。マスキング液にはボトルタイプとペンタイプがあります↓   本日はこの2タイプのうち《ペンタイプ》だけをご紹介します。マスキング液の使い方はたったの3つ。前回お伝えしたように ①紙の白さを残したい場所にマスキング液を塗布する ②マスキング液が完全に乾いたあと、上から絵の具を塗る ③絵の具が完全に乾いたあと、指の腹や消しゴム等でマスキング液を剥がす   VID_20190425_084320 ✢ MASKING FLUID 水彩用マスキング液ボールペンタイプ—ホルベイン社 ✢ペン先に近い青く見える部分を押しながら液を出す。   VID_20190423_163938 ✢ MASKING INK 水彩用マスキング液ペンタイプ—ホルベイン社 ✢胴体を軽く押しながら液を出す。   ✢ Coloured masking fluid —Schmincke社 ✢ 液体が沢山出てくるので、少し斜めにして量を抑え気味にすること   VID_20190423_163443 ✢ drawing pen—Pébéo社 ✢ 使い始めはペン先を押さえつけて液体を出すこと  
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皆さま今日もご機嫌麗しくお過ごしでしょうか?? 本日は ☘マスキング液☘ についてお話していきたいと思います。さて、マスキング液とはなんじゃらほい?そうお思いの方へ分かり易く伝授致しますね。先ずはこちらの写真をご覧下さい↓     絵を描いた部分が白くなっていますね。これはどうやって描いたかというと、こちらを使用しました↓   ✢ ペンタイプのマスキング液 ✢ これは画面を《白抜き》する為の画材で、紙の白さを残したい場所に塗布します。使い方は至って簡単↓   ① 絵の具の色を付けたくない(白抜きしたい)場所にマスキング液を塗布する   ②マスキング液を乾かす   ③上から絵の具を塗る   ④絵の具が完全に乾いてから指の腹や消しゴムでマスキング液を剥がす     いかがでしたでしょうか?簡単でしたね。 マスキング液の種類などについては次号をお楽しみ下さいませ?  
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        アート小ネタ ☘ 絵の具の原料 ☘ 前回の続きで「絵の具って何から出来てるの?」というテーマを本日もお届けしたいと思います? 上の図を見て頂けると分かると思いますが、様々な種類の絵の具は《顔料(水に溶けない色の粉)》+糊の役目を果たす《展色材・バインダー》で成り立っています。顔料に水を足したものがフレスコ、顔料に油を練り合わせたものが油絵の具、顔料に天然のアラビアガムを混ぜると透明水彩絵の具、という具合です。使い方が違うため全く別物のような気がしますが、絵の具ってシンプルですね。 絵の具作りではこの他に《助剤》も必要になってきますが、先ずは顔料+糊だけ理解すると良いでしょう。 今日のレッスンはここまで。またお会いしましょう?
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皆さま、絵の具は何から出来ていると思いますか?本日は《絵の具の成り立ち》に迫ってまいりましょうね✨ 大まかに言うと、絵の具は 《顔料》+《糊》から出来ています。 理解し易いように糊と言いましたが、展色材またはバインダーと呼びます。(絵を専門にされる方以外、名称を覚える必要はありません。) 《顔料》は全ての絵の具の元になる色の粉で、石や虫、土、または化学的に合成されたものです。↓ 宝石箱のようで美しいですね。では、次の写真をご覧下さい。 ✢ 色鉛筆 ✢ ✢ コンテ/パステル ✢ ✢ アクリル絵の具/アクリルガッシュ ✢ ✢ 透明水彩絵の具 ✢ ✢ クレヨン/オイルパステル ✢ ここに挙げた全ての画材に《顔料》が入っており、《糊》の役目を果たすものがアラビアガム、アクリルメディウム、蝋、ワックス等になります。何故この糊が必要かと言いますと。顔料はさらさらの粉ですので、紙や板、キャンバスの上に乗せただけでは剥がれ落ち定着しません。もうお分かりですよね。定着させる為に糊が必要なのです。 《顔料》と《糊》は奥が深いので、数回に分けて小出しにお伝えしますね。 それではまたお会いしましょう?
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画家shinobuのブログ。 旅、私の作品、絵画教室についてあれこれ綴っています。 お時間許すかぎりお付き合い下さいませ✨✨ 以前のブログに加筆修正を加えたものです。

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