好奇心と冒険という宝物をぎゅうぎゅうにポケットへ詰めパリまでやって来た。
アパルトマンの窓から差し込む陽で目を覚まし、朝はきまってエスプレッソとバターをたっぷり塗ったトウモロコシクラッカー2枚を頂く。maman行きつけのマルシェで食料の買い出しをし、それから独りで美術館へ出掛ける。それ以外はこれといった特別な事は何もせず、机にかじりついてフランス語の勉強をしている。そんな私を不憫に思うのか、papaたちがドライブに連れ出してくれる事もある。
《折角のバカンスにする事はそれだけかい?》と周りは思うようだが、私にとっては居心地の良い時間なのだ。ただそれだけの毎日だけれど。
自分の心に従って正解だった。好きな空間に身を置くのがイチバン!