papaとmamanが毎日作ってくれる手料理がもう最高に美味しくて、これを食べられただけでパリに来た甲斐があったというもの。
「パパ、なんて美味しいの✨✨✨レストランみたい」
と舌鼓を打った。
星付きレストランで出されるような煌びやかな、作られた作品とは違い愛を感じる。ある日ふとキッチンへ行くとパパが料理本を見ながらバターをさいの目切りにし、フォークで一つひとつ丁寧に耐熱皿の上に乗せている場面に遭遇した。私はフランス人に対し「大雑把で適当な人種」と今まで間違ったラベルを貼り付けていた事に気付き、そっとラベルを剥ぎ取った。
パパの料理を褒めちぎったのが嬉しかったのか「シノブはいつも僕の料理を食べてセ デリシューしか言わないんだよ。まるでレストランみたいだってさ!ハッハッハ、参ったなぁ」と会う人あうひとに必ずこの話をした。満更でもなかったのかな!